• 24時間365日救急対応(二次救急指定)
  • 097-545-1717

部門紹介

臨床検査部

概要

臨床検査には、大きく分けると患者さんから採取した検体を調べる検体検査と直接患者さんの体を調べる生理機能検査があります。
当院の検査科の検体検査では血液検査、尿検査、その他の検査(輸血検査、細菌鏡検検査、ウイルス検査)を行っています。
生理機能検査では心電図検査、脳波検査、 超音波検査、神経伝導検査などを行っています。
『安全な検査・正確な検査・迅速な検査』を理念として精度の高い検査情報を迅速に臨床側にお届けするため、24時間365日体制で様々な検査業務を行なっています。
今現在、日々発展していく医療現場において臨床検査技術の向上に努めるとともに、患者さんに寄り添い、医療現場に欠かかすことのできない検査技師となる為に日々邁進していきたいと思っております。

 

理念

・安全な検査 ・正確な検査 ・迅速な検査

 

基本方針

1.永冨脳神経外科病院の一員として他部署との連携に努める。

2.患者様の立場に立った検査をする。

3.学会、研修会に積極的に参加し、常に新しい知識を取り込む。

 

心電図検査

 

12誘導心電図

 

心臓が動く時に生じる微弱な電気信号を波形として記録する検査です。
胸と手足に電極をつけ、リラックスした状態で検査を行います。
種々の不整脈、心肥大、狭心症、心筋梗塞、電解質異常などの診断に役立ちます。

 

ホルター心電図

 

24時間(食事中・運動中・睡眠中なども含む)にわたり、心電図を連続して記録する検査です。
胸にシールの電極を貼り、小型の携帯型心電計を繋ぎます。
不整脈の頻度や種類、発生時間、心拍数の変化などを詳しく調べることができます。
また、日常生活の中でいつ起こるかわからない不整脈や狭心症発作の発見に役立ちます。

 

超音波検査

 

超音波(人の耳には聞こえない高い周波数の音波)を体の表面にあて、体内の臓器を画像化し、臓器の形態や血流情報をリアルタイムに観察する検査です。

 

頸動脈エコー

 

頸動脈の血管壁の厚さ(IMT)、プラーク(動脈硬化に伴う血管壁の隆起病変)による血管内の狭窄や閉塞の有無、血流の状態などを観察します。
頸動脈の血管壁の厚さは、全身の動脈硬化の指標となります。

 

心エコー

 

心臓の大きさや動き、弁の異常、心臓内の血流の状態などを観察します。
心筋障害や弁膜症などの心疾患の診断、心機能の評価に役立ちます。

 

経胸壁心エコー

胸壁にプローブ(超音波を送受信する部分)をあて、体の表面から心臓を観察します。

 

経食道心エコー

プローブを口から挿入し、体の内部(食道側)から心臓を観察します。
経胸壁心エコーでは分かりにくい心内血栓や大動脈病変の検出に役立ち、原因不明の脳梗塞においては、塞栓源の検索に有用な検査です。

 

脳波検査

 

頭皮上に約20個の電極をつけ、脳の神経細胞から生じる微弱な電気信号を波形として記録する検査です。
異常を検出しやすくするため、検査の途中で眼の開閉・光の点滅・過呼吸による刺激を行い、脳の反応を見ます。
てんかん、意識障害、脳炎、代謝性脳症などの診断に役立ちます。

 

神経生理検査

 

神経伝導検査

 

手や足に微弱な電流を流して末梢神経(運動神経・感覚神経)を刺激し、刺激が伝わる反応を手足に装着した電極から記録する検査です。
運動障害(動きづらさ・脱力)や知覚障害(感覚の鈍さ・しびれ・痛み)の原因が末梢神経障害によるものかどうか、またその障害部位や程度などを調べることができます。

 

聴性脳幹反応(ABR)

イヤホンから小さな音を聞かせて聴神経を刺激し、聴覚に関する神経経路の反応を頭皮上に装着した電極から記録する検査です。
聴覚障害、聴神経腫瘍、脳幹障害などの診断に役立ちます。

 

体性感覚誘発電位(SSEP)

手や足に微弱な電流を流して末梢の感覚神経を刺激すると、興奮は脊髄を経由して脳幹、大脳の感覚を司る部分(=体性感覚野)に伝わります。
この経路上に電極を装着し、各部位での神経の反応を記録する検査です。
末梢神経障害、脊髄障害、脳幹障害など感覚神経系の機能障害の検索に役立ちます。

 

術中モニタリング

手術を安全に進めるため、手術中にABRやSSEPのモニタリングを行い、聴神経や脊髄が障害されていないかを確認する検査です。
その他、運動神経の障害による後遺症を防ぐ目的で、運動神経誘発電位(MEP)検査が行われます。
脳の運動を司る部分(=運動野)を電気刺激し、筋肉の反応に異常が生じていないかを確認する検査です。

 

血圧脈波検査(CAVI/ABI検査)

 

両腕・両足首の4箇所の血圧、心音、心電図を同時に記録し、CAVI(心臓足首血管指数)やABI(足関節上腕血圧比)を測定します。
CAVIは動脈の硬さ、ABIは下肢動脈の詰まりの程度を表し、動脈硬化の指標となります。
動脈硬化性疾患や末梢動脈疾患の早期発見に役立ちます。

 

肺機能検査

 

肺活量や吐き出す力などを測定し、肺や気管支に障害がないかを調べる検査です。
マウスピースを口にくわえ、鼻をクリップで閉じた状態で息を大きく吸ったり吐いたりしていただきます。
喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、間質性肺炎などの呼吸器疾患の診断や重症度の判定に役立ちます。

 

SNS